2012年度地区協議会を開催するにあたり、笠原ガバナー補佐、第三グループの藤沢北RCをはじめ、グループ内各クラブの周到な準備のもとに地区協議会が開催されますこと、心から感謝申し上げます。また会場を快く提供いただいた湘南工科大学にも御礼申し上げます。
さて、地区協議会は次年度のための大切な研修会であります。13部門にかかわるすべてのリーダー、サブリーダーには今日までの準備、そして、本日の協議会にお世話になりますことにガバナーとして感謝に堪えません。本日の協議会が次年度のために、有意義なものになることを願っております。
次に、今日までの地区報告をさせていただきます。
本年度、私はRI会長のテーマ、強調事項について、7月から始まりました公式訪問に詳しく、丁寧に、私なりにアレンジして会員に訴えました。そのほか、RIの戦略計画、地区方針についてお話をさせていただきました。本日はその中の会員増強と東日本震災について述べたいと思います。
当地区は、会員の減少に歯止めがきかない状態が続いております。ピーク時に3,600人を超えていた会員が、2,200人台まで減少いたしました。
RIは地区のふさわしい人数は2,700人と言っております。後藤年度から森・菅原年度まで3か年かけて2,700人に増強すべく地区内クラブに訴えましたが、昨年も会員が減少し、減少に歯止めがかかりません。
3月現在136人の新会員が入会されましたが、自然減を含め退会者が78人、差し引き58人の増強になっております。昨年の同時期は13人の増強ですから45人上回っておりますが予断は許されません。6月まで気を引き締めて頑張り何とか会員の減少に歯止めをかけたいと念じております。
問題は退会者のうち、3年未満の人が大変多いことです。残念ながら、ロータリーをよくわからずにやめていく方が多いことです。私は、常日頃から、知れば知るほど、理解すればするほどロータリーが楽しくなると思っています。
そこで、本年度から採用したのが2006年11月のRIの理事会で推奨されたプログラム『クラブ研修リーダー制度』の導入でした。クラブ研修リーダーとはクラブレベルでの研修を強化、充実させることであり、新会員に対するオリエンテーションや変化するロータリーの情報を中堅ロータリアンに提供することであり、クラブ理事会や長期計画に出席してアドバイスが出来ることであります。導入初年度ということもあり若干理解されていないクラブもありますが、ぜひこの機会に『クラブ研修リーダー制度』を機能させていただきたいと思っています。
時計を進めるのは時間です。時計を戻すのは思い出ですが、昨年の3月11日の東日本大震災は決して思い出としては残したくないものです。震災の起きた直後、2780地区で募った義捐金は3,300万円超でした。当初は全額ガバナー会に送金しました。ガバナー会に集まった総額は10億3,883万1千円で、そのうち見舞金として被災7地区に1億2,300万円が配られました。
当地区は被災7地区の分担金を除いた2,925万円を地区に戻し、東日本震災復興基金日本委員会へ寄付し、必要なプロジェクトの補助金として使ってもらうようにしました。
その他にも、当地区では東日本震災復興基金への寄付を1人当たり100ドルお願いしており、国内では最高額に達しています。地区内各クラブ、会員の皆様に改めて心からご協力に感謝申し上げます。総額約800万ドルが集まり、原則1プロジェクトに4分の1を負担しておりますから。その効果は4倍の3,200万ドル、日本円にすると約25億円の効果、価値があるということになります。
4月9日の日本委員会の審査で、申請プロジェクトの数は271件にのぼり、補助金を受けた数は170件になっています。
当地区内のプロジェクトとして、
東日本震災復興基金の補助金をもらって行ったプロジェクトは・・・
- 【1】 南三陸町商工会のへの支援(寒川RC,台湾士林RC,ほか)
- 【2】 南三陸町の漁協へ車両やフォークリフトを支援(鎌倉RC,台湾昇華RC,ほか)
- 【3】 大船渡のグループホーム支援(相模原グリーンRC,ほか)
- 【4】 南相馬市の高校部活と医療介護訪問用巡回車贈呈(茅ヶ崎湘南RC,ほか)
- 【5】 いわき市永崎小学校へ楽器の寄贈(大磯RCほか)
- 【6】 いわき市江名小学校へ(第8グループ)
- 【7】 相馬市立小学校へテレビ等の支援(小田原城北RC)
また、地区として
- 【1】 南三陸町へ図書館機能の付いたコミュ二ティ―センターを建設
- 【2】 南三陸町へトラック支援
- 【3】 福島県立医科大学へ甲状腺検査機を積んで巡回するための車両の提供(3650地区と地区内クラブ)
以上、10件のプロジェクトを実施しました。
皆様の温かい気持ちが形になり、東日本の復旧、復興に役に立っています。重ねて皆様に感謝申し上げます。
この他にも、10月の横須賀で行われた地区大会、地区の委員会主導ではなく、新世代の人たちの英知による新世代交流会、それぞれのガバナー補佐による企画力に富んだ、地域性を生かした素晴らしいIM、米山奨学生の65人の応募、国際交流会、インターアクトの年次大会、2620地区、3480地区合同による1泊研修、ローターアクト年次大会、70%ホームステイによるGSEの職業研修、どれをとっても全てが事故もなく印象に残る事業でした。
この他の地区委員長の皆様の初期の活動計画どおりに実施され、すべての委員長に感謝申し上げます。
以上で、地区の現況報告にさせていただきます。