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広報雑誌 部門
1. 基調スピーチ
リーダー 渡辺 治夫 (横須賀)
ポリオ撲滅に対する長年にわたる取り組みは、現在までで最大規模の民間部門支援による世界的保健推進活動となっています。

1988年には、年間35万人以上の子供がポリオによって身体麻痺に冒されていましたが、世界のポリオ患者は2011年には650人となり、99%減少したのです。

このような素晴らしい活動を、国際ロータリーは世界の人に知ってもらわなければならないのです。知ってもらう事で、ロータリーの仲間がより増え、より良い活動が出来るのです。これは、各地区、各クラブにおいても、大変に重要な事だと存じます。従って、広報・雑誌の役割は大切でございます。

広報には、外部に向けるものと内部に向けるものの両方がありますが、両方とも大変に重要であり、皆で考えて行くべき大切なテーマであります。

さて、カルヤン・バネルジーRI会長は、会長エレクトの際に広報の重要性について次のようにおっしゃっています。


「私たちは、『ロータリーはこんなに良い仕事をしているのだから、世界が見てくれているはずだ』と思い込んでしまいがちですが、世界はロータリーの活躍に気づいていません。私たちは、ロータリーを世界に伝える必要があるのです。国や地域によって、伝え方は異なるかもしれませんが、私たちには語るに値する話があるのですから、それを伝える必要があるのです。」


また、2011年8月号のロータリーの友誌に掲載されたRI会長メッセージの中でも、広報について次のようなお考えを示されています。


「公共イメージと会員増強は密接につながっています。知的で、教養があり、ロータリーに参加してしかるべきはずの多くの人々が、ロータリーがどのようなものであるのか知りません。この点こそが、私たちが正面から取り組む必要があることなのです。」



また、森ガバナーは、ご就任時の「地区方針」の中で、RI長期計画の推進として「公共イメージと認知度の向上」を明示し、次のようにおっしゃっています。


「例会以外の時でも我々がバッチを付けて、常に動く広告塔としての習慣を身につけることだと思います。そして、クラブは奉仕プログラムに、いかに多くの会員を参加させるか。全員参加の奉仕プログラムをいかに創っていくかが、これからの課題になると思います。奉仕活動をすることが我々のイメージアップに繋がる訳ですから、そういう方向を是非考えていただきたいと思います。」


これらのご発言からも、広報・雑誌部門の使命と、その重要性は明確です。


ここで、ロータリーの広報・雑誌にとりまして大きな役割を果たしている「ロータリーの友」について申し上げます。

ある地区で、「ロータリーの友」との付き合い方を5つのタイプに分類しておりましたので、ご紹介いたします。


 【1】読む人
 【2】見る人
 【3】積んどく人
 【4】捨てる人
 【5】持ち帰ることすらしない人



・・・でございます。

本来、全てのロータリアンが、【1】の「読む人」にならなければいけません。また、当地区での調査では、13のクラブがその会員数より購買数が少ないとの結果が出ています。少なくても、会員数と購買数は同じであって然るべきだと存じます。

この「ロータリーの友」購読は「例会出席」・「会費納入」と並んで三大義務として位置づけられているからです。「ロータリーの友」購読は、私たちの大きな義務の一つであって、ロータリアンにとって大変に重要なものなのです。

私たちは「ロータリーの友」を通じて、より多くのロータリアンに出会え、経験談や職業上の知識、また、さまざまな意見や考え方に触れることが出来、そのことは、ロータリーへの理解の深まりや新しい発見、そして、ロータリアン一人ひとりの心の豊かな広がりに貢献しています。

森ガバナーはおっしゃっています。「ロータリーは知れば知るほど、理解すればするほど、ロータリーの活動そのものが楽しくなる」。私たちはロータリーを「より楽しむために」「義務を果たすために」「素晴らしい活動をしていくために」「ロータリーの友」を読むべきだと存じます。

ロータリーの広報・雑誌の目的は、ロータリーを広く知っていただき、仲間を増やすことであります。ロータリーの活動を理解していただけたら、同じ志を持たれる方が必ずいらっしゃるはずです。その方たちはきっと仲間になりたいと思われるでしょう。私は、これ以上強力な会員増強策はないと思うのです。だからこそ、まず私たち一人ひとりがこのロータリー活動の素晴らしいメッセージの伝道者でなければならないと存じます。

また、自分たちの意義ある活動が人々から認識されることによって、私たちの士気も高まります。

様々な具体的方法があると思いますが、より効果的な方法を、本日参加の皆様方と協議し、実践できればと考えております。

地区広報・雑誌委員会は、元気あるクラブを作るための支援をいたします。

国際ロータリーが「広報」や「公共イメージ」について強調しているのは、『次の100年のために元気を出すこと』を目的としています。私たちは、100年後もクラブが元気に活動していることを心から願い、次世代の皆さんに期待を込めてバトンをお渡ししたいと存じます。そのためにも「広報・雑誌委員会」が担っている大きな使命を今後も果たしてまいりたいと存じます。
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【司会進行】 箱山 直樹 (鎌倉)