::: ホームプログラム(目次) > 全体会議I > 【03-クラブ奉仕部門】 > 3. 第2セッション「研修について」
クラブ奉仕 部門
3. 第2セッション「研修について」
サブリーダー 成田 栄二 (茅ケ崎)
(1)講演「研修について」
皆さん今日は。私のテーマは「研修」についてです。山地リーダーの基調スピーチのESSで言うと2番目のS=STUDYにあたります。少し堅苦しい話になるかもしれませんがお許しください。

今日ここにお集まりの方はCLPで云うクラブ管理運営委員長さんと会長エレクトさんです。手続要覧に依れば「クラブ管理運営委員会はクラブの効果的な運営に関する活動を実施する。」とあります。では「効果的なクラブ」になるためにはどのような活動をしたら良いでしょうか?解答を導き出すための手法は同じだと思いますが、そこから導き出された解答はそれぞれのクラブによって違うと思います。

昨年森ガバナーは、地区運営方針に「クラブ研修リーダーとクラブ研修委員会の設置」を掲げられました。そして強調されたのは新会員を教育することによって退会防止に繋げるということでした。しかしクラブ研修リーダーの任務は決して新会員の研修だけではありません。クラブ管理運営と密接に関わる、非常に重要なポストですので、ここでクラブ研修リーダーについて少し説明させていただきます。

今年度のクラブ研修リーダーの皆さんには、「クラブ研修リーダー」は新設されたポストでしたので、昨年森年度が始まる前の6月にお集まりいただきその役割についてセミナーを開き確認いたしました。現在のクラブ研修リーダーの皆さんはベテラン会員揃いで自分の役割を充分理解しておられると思いますが、残念ながらその他のクラブの指導者の方に対して「クラブ研修リーダー」に対する情報の発信が不足していたように思います。そのために折角任命したクラブ研修リーダーに上手く仕事をして貰えなかったクラブ指導者が多かったのではないでしょうか?

クラブ研修リーダーの任務は、大きく言うと次の3つです。


  •  【1】 クラブの年間研修計画を立案し実施・監督する。
  •  【2】 全ての研修が満たされるようクラブ理事会及び各種委員会と協力する。
  •  【3】 支援とアイデアを得るために地区研修委員会、クラブを担当するガバナー補佐、地区ガバナーと協力する。

です。

具体的に言うと、クラブ内で次の4つのことを、どうしたら確実にスムーズに行うことが出来るかを考えることです。


  •  【1】 クラブ指導者が適宜地区研修会に出席する。
  •  【2】 新会員のために一貫したオリエンテーションを定期的に実施する。
  •  【3】 現会員のために継続的教育の機会を提供する。
  •  【4】 全会員が指導力育成プログラムを受けることが出来るようにする。

そして、任期は1年、3年間連続で就任できるとなっています。現在第2780地区では、森ガバナーも菅原エレクトも3年間継続してその任に就いて欲しいと強く要請しています。これはクラブのロータリー財団委員長も全く同じです。このことは特に会長エレクトさんに良く理解していただき、次年度のクラブ組織考える時に特に考慮していただきたいところです。

付け加えて申しますと、推奨クラブ細則には、「クラブ委員会はクラブの年次計画および長期目標を実行する任務を担う。会長エレクト、会長、直前会長は指導の継続性と計画の一貫性を図るよう協力すべきである。継続性を保持するため、可能であれば、委員会委員が同じ委員会を3年間務めるよう任命すべきである。会長エレクトは、任期が始まる前に、委員会の空席を補填するために委員を任命し、委員会委員長を任命し、企画会議を設ける責務がある。委員長は、同委員会の委員としての経験を有していることが推奨される。」とも書かれています。

これは、今まで単年度主義で、クラブ組織を変更する時は、委員長はもちろん、委員までガラっと代わってしまっていたことを改め、これからは委員長は代わっても次期委員長は同じ委員会から選ぶことを、そして残った委員の中でも1年委員は2年間は異動しないように、また2年委員はあと1年同じ委員会で頑張ってもらうようにと推奨していると理解出来ます。

話しが少しわき道に逸れてしまいましたが、「クラブ研修リーダー」の役割を考えて行きますと、クラブ管理運営委員長と会長エレクトの皆さんにとって、自分のクラブを「効果的なクラブ」にするためにはクラブ研修リーダーと連絡を密にとって自分のクラブに必要な研修は何か?を考え、年間の研修スケジュールを立てることが非常に重要だということが分かります。

では如何に研修計画を企画・立案・実行するか?ですが、ここからは各クラブによって状況が変わると思います。会員数の少ないクラブはほとんど全てをクラブ管理運営委員会が行わなくてはならないかも分かりませんが、会員数の多いクラブでは内容次第では傘下の小委員会に任せられるところもあるかもしれません。またベテラン会員が多い歴史のあるクラブと若い人の多い新しいクラブでも対応は異なると思います。

クラブ管理運営委員長と会長エレクトは、自分がクラブにとって必要と思う企画について、まずクラブ研修リーダーと話合い、目的と役割分担を明確にする必要があります。そして、年間スケジュールを定め、何時、誰が、どういう人を召集して、何処で、行うかを決め実行すれば、自ら解決しなければならないクラブ独自の問題点が見えてくると思います。

森ガバナーは「研修の中でも新会員に対する一貫した教育の機会を提供することが最重要課題」とおっしゃっています。これは森ガバナーが公式訪問や地区の会合で繰り返しお話されていることですが、「3年未満の会員の退会者が全体に占める割合が非常に多い」というところから来ています。

例えば今年2月末時点の会員増強を見ますと、新規入会が120名、退会が74名です。いくら会員増強に成功しても退会者が多くては何にもなりません。ロータリーのことを良く知っていただき、ロータリーの楽しさを理解してもらうことが出来れば退会者は減ると考えています。新人研修で新会員に学んでもらいたいことは各クラブで優先順位が違います。今まで行った新人研修が成功しているクラブは変える必要はないと思いますが、成果が上がらなかったクラブは、新人研修部門の棚卸をして、積極的にクラブ研修リーダーを活用して成果の上がるプログラムを見つけ出していただきたいと思います。

新会員の研修以外では、山地リーダーが基調スピーチの最後でお話された7つのテーマを家庭集会を開いてフォーラム形式で議論することはロータリーを理解するために非常に有効なことだと思います。是非ともご自分のクラブに最適な研修計画をクラブ研修リーダーと相談・検討して実行していただきたいと思います。

最後に、研修部門の次年度の最重要課題である規定審議会の話をしたいと思います。来年4月に規定審議会が開催されます。ここで国際ロータリーの定款・細則、及びクラブ定款の変更が決められます。かなり大幅な変更があるという情報があります。結果は5月末くらいにはっきりすると思いますが、実施は7月1日からです。非常に短期間でクラブ会員全員に周知徹底して実行しなければなりません。

今年は特に規定審議会の情報に関心を持っていただき、確認出来た変更点はいち早く会員に通知して、次年度のクラブ運営に反映できる体制を来年の4月頃までに作っておくことは、次年度のクラブ管理運営委員長さんと会長エレクトさんの重要な役目です。

今、ロータリーは創立100周年を優に超え、財団100周年に向けて変革を続けています。歴史の流れに遅れないためにもクラブレベルでの研修は益々重要性を増しています。

皆さんにとってクラブ研修リーダーと如何に連携を取るかは、一年間のクラブ運営をスムーズに行うことが出来るか否かのキーポイントです。クラブ研修リーダー制度を活用して「効果的なクラブ作り」のための自分のクラブに最適な研修計画を見出し、それを確実に実行してください。


<参考文献>Rotary International ホームページより
指導力育成プログラム
(2)ディスカッション
●津久井RC:北嶋照秋
自分より年上の新会員が2人いまして、年下の自分が研修をするのは、なかなか「おこがましい感」があります。そこで提案したいのですが、グループ単位(年2回ほど)で、新会員3年未満くらい会員を対象に研修をスタートしてはどうでしょうか。(勉強だけでなくESSも意識して)是非検討していただけると助かります。

○大谷サブリーダー
第5グループの会長幹事会で提案したところ反対はありませんでした。地区の研修リーダーとも連携してやっていきたいです。

○脇サブリーダー
例年2月に新会員の集いを開催しています。4回目となる今年は、1泊2日で60数名が出席されました。山路PGも参加されました。内容はPGと新会員との交流や、松宮RI理事エレクトの基調講演などでした。来年は大谷さんをリーダーとして、2月に開催する予定です。ここではクラブを超えた研修が可能だと思います。この時にロータリー用語集も作成しました。まだ予備がありますので、必要なら、追加配布が可能だと思います。

●相模原中RC:阿部 毅
研修リーダーとクラブ管理運営委員会委員、会長エレクトの関係性がよく分かりません。

○山地リーダー
クラブ管理委員会委員や研修リーダーというものに対して認識をしていただきたいということが、まず挙げられます。これは、次期クラブ管理運営委員と研修リーダーが連携をとってほしいということでもあります。

●相模原中RC:阿部 毅
研修リーダーは会長経験者でもありますが、3者が三つ巴でやっていこうという理解でよろしいでしょうか。

○山地リーダー
クラブ管理委員会の傘下に研修委員を設置しているクラブもあります。そうするとその方が研修リーダーとなっていることも多いと思います。

●相模原中RC:阿部 毅

連携を強める、ということでよろしいでしょうか?

○山地リーダー
そのようにお願いします。

●大和田園RC:金子光雄

研修リーダーは、いつから設置すればよいでしょうか?また、研修リーダーはロータリーについて詳しい人である必要があるし、委員が複数年やることもいいことだと思います。研修リーダーや情報委員長もありますし、あれもこれもではなくて、あれかこれかにしないと非常に厳しいです。研修リーダーと情報リーダーを、兼務にしてもいいのではないでしょうか。

○山地リーダー
研修リーダーの設置については現年度からお願いします。また指導者セミナーにおいて、クラブ研修委員会と情報委員会、いわゆるソフト面とハード面を統合しらたいいのではということになり、森年度からスタートしたということで御理解願います。

●平塚南RC:斎藤 勝
入会3年以内に卓話をしてほしいということですが、卓話が苦手な新会員も多く、地区の壁が高いと思います。卓話が苦手な人もいると思います。

●鎌倉RC:山本賢二
規定審議会において規定が変更された場合、我々の手元に定款が届くのは1年後です。定款がないのにどのように体制を整えたらいいか。非常に厳しいと思います。

○脇サブリーダー
昨年は、5月にRIから第1版が届き、5月末に地区内説明会を開催した経緯があります。RIから最低限のものは届くので、11月の各クラブ総会に間に合うように説明会を開催しています。半年遅れにはなりますが、変更後のきちんとしたものを出すことができると思います。

○成田サブリーダー
今年度も同様になると思います。RIから資料が届きますが、ロータリーの友が一番早く確認できるものになると思います。

○大谷サブリーダー
会長、幹事、研修リーダーを対象に、規定審議会報告会を開催できればと思っています。
<< 【クラブ奉仕部門】2. 第1セッション「出席について」 【クラブ奉仕部門】4. 第3セッション「親睦について」 >>
←プログラム(目次)へ戻る
クラブ奉仕 部門