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クラブ奉仕 部門
4. 第3セッション「親睦について」
サブリーダー 大谷 新一郎 (相模原南)
1905年、経済恐慌で人心はすさみ、犯罪は巷にみちているアメリカ、シカゴという大都会の中で、これに憂えた一青年弁護士ポール・ハリスは3人の仲間と共に、「実業人が友愛の気持ちを持って親しみあい、世の中に奉仕するために定期的に集まる会を作りたい」とロータリー・クラブを創設しました。

つまりロータリーは「親睦」を目的にスタートしていると、言ってもいいと思います。その親睦の重要性は107年たった今も変わりません。つまりロータリー活動を推進していく上でこの「親睦」がより大きな力、より大きなチームワークを発揮していくからです。

さて、「親睦」という言葉はどのように定義されているでしょうか。

広辞苑では簡単に[親しみあうこと。なかよくすること。]とあります。

新明解国語辞典では[親しさを増すために、仕事などの目的を抜きにして、室内・室外の遊びごとや飲食を共にすること。]と書かれています。

ではロータリーの「親睦」は、定義や「こうでなければいけない」といった規則があるのでしょうか。それは別段ないと思います。各クラブ独特の親睦委員会や親睦活動を行い、会員間の和を強め奉仕活動が推進できればすばらしいと思います。ただあとで述べますが国際間のロータリー活動グループは国際ロータリー(RI)の承認が必要になります。

近年毎年掲げられているのが増強ですが、それと同じくらい重要なものとして会員維持があります。私はその会員維持の解決策の一つに、何と言っても「親睦」が大きな役割を果たすと思います。3年以内の退会者が非常に多いというのも、ロータリーに対する理解を得ることができず退会するのと同じくらい、クラブ会員間のコミニュニケーションの欠如によるところが大きいと思います。そのコミュニケーションこそが「親睦」ではないでしょうか。

今年も1泊2日の新会員の集いが行われ、私も参加させて頂きました。とても活発な意見交換とロータリーの綱領・ロータリーの歴史などの講習と充実した集いでしたが、なんといってもセミナー終了後の食事会、それに続く懇親会が参加者の親睦を深め友愛の輪を広げて、ロータリアンとしての意識の向上が見られました。今年度参加された方々のアンケートでも参加して大変よかった、ぜひこの集いを続けて欲しいと多数ありました。次年度も新会員の集いを実施する予定です。

親睦を通じて新会員が考えていること、悩んでいること、またロータリーの規則等わからない点を聞きだし、ていねいに説明できれば退会者の減少に貢献できると思います。また新会員だけではなく会員同士の友情も高められ、ロータリー活動への意欲が生まれ、なお一層ロータリーに積極的に関わっていくことができます。

ではどのような親睦活動があるでしょうか。スポーツではゴルフ同好会や趣味では囲碁同好会などで仲間をつのる方法や、家族クリスマス会のようにロータリアンのご家族やインターアクト、ローターアクト、財団学友、青少年交換学生を交えての食事会などたくさんあると思いますが、意外と他クラブがしている親睦活動は知らず、昔から行われていることを毎年こなしているのが現状ではないでしょうか。

そこでこんなユニークな親睦活動があるとか、親睦活動の方法など情報を積極的に得ていただきたいと思います。今自クラブで実施されている「親睦」はマンネリ化していませんか。このごろ親睦活動に参加者が少なくなってきていませんか。ぜひクラブ奉仕を担当される皆様は次年度「親睦」の棚卸をしてみて下さい。クラブ活性化のためにも「親睦」の充実が不可欠と思います。


(参考)ロータリー親睦活動:
現在RIに承認されている団体としては100団体近くあり、参考に数種類下記に掲載します。


  •  ●マラソン国際親睦グループ
    2006年創立。マラソンのランナーでなくても、走ることに興味があるロータリアン。
  •  ●世界グルメロータリアン親睦グループ
    1990年創設。世界中の料理・ワインなどを堪能する。
  •  ●国際鉄道親睦グループ
  •  ●国際テニス親睦グループ
  •  ●音楽家ロータリアンの国際親睦グループ
  •  ●アンティーク、クラシック、歴史的自動車親睦グループ
  •  ●ロータリアン国際スキー親睦グループ
  •  ●手品師ロータリアンの親睦グループ:

・・・など、全てウェブサイトで詳しく知ることができます。
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