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職業奉仕 部門
3.理想的な奉仕:
ロータリアンには何が求められるか!
サブリーダー 笠原 又一 (藤沢北)
<要旨>
ロータリアンには、クラブ奉仕、社会奉仕、国際奉仕そして新世代奉仕など種々の奉仕が求められています。とりわけ職業奉仕はロータリアンとしての資質をもっとも問われる奉仕活動であり、ロータリアンが携わる職業を通じて人類社会の円滑な発展に寄与するとともに、自らの信頼・信用を高める活動です。
<内容>
ロータリークラブの誕生の経緯からすると、ポールハリスが仲間に求めたものはお互いの職業人としての誇りをもち、その職業の実践において社会の信用を得られるように努力することと受け止められます。

自分の職業を倫理的にも高め、社会的信用を得る為に、経営者としてお互いに切磋琢磨する場(例会場)に集まり(出席)、胸襟を開いて語り合える仲間(一業種一人)と懇親を深めること(クラブ奉仕)が大事な活動となります。その活動の心構えを判り易く表したのが1943年にハーバート・テイラーの提供した「四つのテスト」で、見方を変えれば優れた会社の社是、長い歴史を有するお店の家訓であります。

職業奉仕の基本は自らの仕事を通して、その製品の販売あるいはサービスを提供する相手からあらゆる意味での信頼性を得ることであり、当然従業員や納入業者に対しても正当・誠実な対応を実行することにあります。その仕事(職業)の行為によって社会を発展させ、関係する人々に利益あるいは満足感を与えることが職業奉仕活動です。

職業奉仕の名称が与えられたのは1927年ですが、その前の1908年にアーサー・シェルドンが職業奉仕の概念を提唱しているとおり、職業奉仕はロータリークラブの基幹をなす活動と言えます。 

ロータリー活動が進展し世界的規模の団体となると、多様な活動の価値観が提案されてきます。すなわち職業奉仕のモットーとしての「最もよく奉仕するもの最も多く報われる」に対して、地域社会への奉仕(社会奉仕)さらには国境を越えて人類の重要な課題を解決することこそ重要視すべきであるという思想(国際奉仕)も生まれてきますが、これが「超我の奉仕」の提案です。

1923年にどちらを重視するかで混乱もありましたが、結論としてロータリーの活動を「奉仕の理想を追求する修養の場」とするか、「社会的な奉仕活動に重きを置くか」の対立を整合させ、両者を車の両輪とすることで今日に至っています。

現今においても、社会面・経済面のニュースで、企業の経営者や専門職業者の不正や不祥事が多々ニュースになっています。いやしくもロータリアンであれば、社会における信用・信頼の向上と、自分自身と胸のバッジを常に磨きあげる職業奉仕活動に邁進することが常に求められていることを自覚しなければなりません。
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