国際奉仕 部門
3.第8グループの楽器プロジェクト
〜アメリカのインターアクターが実現させたいわき市小学校支援〜
サブリーダー 成田 清 (平塚西)
ここで紹介しますプロジェクトの発端は、アメリカ ウィスコンシン州ラシーンという町の、たった15人のメンバーのインターアクトクラブの人達がテレビを通じて東日本大震災の惨事を見て驚き、「何かしよう」と働きかけた事が最初でした。当初このプロジェクトの為にインターアクトの人達が集めようと考えたのが$5,000でした。7月28日になっても$3,200しか集まらず、一時は挫折したかのように見えたこの企画も、8月26日遂に$5,000集まった喜びで、一気に話しが進んだという事です。
2月23日、いわき市小名浜地区にある江名、永崎両小学校に地震と津波によって失われた楽器、図書館備品、スポーツ用具等(総額288万円)を寄贈し、その寄贈式が江名小学校体育館で行なわれました。我が地区第8グループ7RCの代表20名と、提唱クラブのいわき鹿島RC15名と共に出席、両校からは6年生全員約60名と先生方の出席で約100名の式典になりました。
江名小学校(生徒数146人)は高台にあるため地震被害だけでしたが、海岸に近い永崎小学校(256名)は津波で校舎の1階が大被害を受け、今も大修理中で生徒達は江名小学校に同居して勉強しています。教室は過密状態で、廊下を仕切って教室にしたり、一つの教室を仕切りもなしに2年生が背を向けて授業を受けている状況です。両校とも校庭の放射能除染の最中でした。
インターアクターが集めた義捐金なので、学校・学生・教育支援のプロジェクトが相応しいと考え、東日本震災復興基金日本委員会に問い合わせたところ、第2530地区いわき鹿島RCが提唱し、協力クラブを探していると紹介されたのがこのプロジェクトでした。
インターアクトクラブの5千ドルと大磯RCの5千ドルのマッチンググラントで出来るのは江名小学校分だけになりますが、取り敢えず9月半ばに申請書を提出、10月中旬に財団に承認されました。しかしどう考えても江名小にのみ支援する事は情において忍びない、永崎小学校分も何とかならないか頭を抱えました。第8グループの樋口ガバナー補佐に相談したところ即推進に合意され、第8G・7クラブの会長・幹事会で詳しく状況を説明したところ、その場で全会長、幹事がOK,大磯RCを除く6クラブの会員201名が一人当たり100ドル拠出する事が決まり、直ちに復興基金に申請書を提出、12月半ばに承認されました。そして諸準備が整い2月23日に贈呈式が出来ました。贈呈式では森ガバナーのメッセージと共に当IACが作成してくれたビデオレターを映写し、先生、生徒達にアクターの心を伝え今後の交流を呼びかけました。
アメリカのインターアクターの募金活動がきっかけで、いわき鹿島RC提唱の支援計画と出会い、アメリカの3RC、我が第8Gの7RC,日米約300人のロータリアンの心を動かし、両小学校の皆さんを元気づけ、喜ばれたプロジェクトを完成出来たことが本当に嬉しく、世界のロータリー/ロータリアンの繋がりに感謝です。との言葉、これはこのプロジェクトの最初から携わってこられた大磯RC会員、そしてPGの河本親秀氏の弁でございます。私は今回第8グループの会員20名と現地へ行き、楽器の授与式に参加しただけでしたが、我々が毎回例会で合唱している「奉仕の理想」の歌詞をつくづく思い浮かべました。
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